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第52回全国高等学校美術、工芸教育研究大会〈2015福井大会〉トップページ

福井大会宣言(2015,8,21)

大会宣言文

 

中央教育審議会(諮問 H2611月)等で、21世紀の教育に求められる資質や能力とは何かが問われています。それらを念頭に置いた教育目標・内容と評価の在り方について考え、カリキュラムの研究も進めなければなりません。個々に授業改善に取り組むだけでなく、教科として未来につながる研究の方向性を共有できればよいと考えます。

そこで福井大会は、「21世紀に生きる生徒に付けたい力」を意識し、「美術、工芸教育ならではの学びとは何か」「学校教育に美術、工芸教育からどう関わっていけるか」、様々な課題から協議しました。そして「教員同士がつながり付けさせたい力を考え、授業を深める」「地域の教育、伝統、組織の力を引き出し、授業を深める」「何が課題で何ができるのかを考え、研究の方向性を共有する」手だてを考え、今後の研究の方向性が共有できました。

今後、共有したことを各自の授業実践に活かし、学校教育における美術、工芸教育の役割を明確にして、美術、工芸教育の必要性を示せる教育実践を進めていくことを確認しました。

今大会を終えるにあたり、美術、工芸教育が全ての生徒たちに不可欠なものとして、充分展開できるように、次の事項の達成を目指すことをここに宣言します。

1 知性と感性の調和のとれた心豊かな人間性、美意識を基盤とした創造性を培うために、次の事項を強力に推進する。

(1)芸術の必履修科目Ⅰの2単位、及びⅡの2単位の計4単位を全ての生徒が継続して履修できるようにすること。

(2)Ⅰ、Ⅱの科目に引き続き、Ⅲの科目を2単位以上履修できるようにすること。

(3)学校設定科目として特色ある芸術の科目を開講し、履修できるようにすること。

2 全ての生徒が芸術の音楽、美術、工芸、書道の各科目の中から、自己の適性や進路に応じた科目を選択できるように、芸術4科全ての開講と専任教諭の完全配置の実現に努力する。

3 生徒一人ひとりの個性に応じたきめの細かい授業ができるよう、各講座の少人数化を図り、美術科、工芸科の各実習教室と準備室の配置、及び設備等の整備拡大の実現に努力する。